今月スタートした綾瀬はるかさん主演のドラマ
『わたしを離さないで』が面白かったので、
Amazonビデオで、映画版『わたしを離さないで』を観てみました!



わたしを離さないで 』(2010年・イギリス)

監督:マーク・ロマネク
出演:キャリー・マンガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ


【ストーリー】

外界から隔絶した寄宿学校ヘールシャムは、
他人に臓器を"提供"するために生まれてきた
〈特別な存在〉を育てる施設。

キャシー、ルース、トミーは、
そこで小さい頃から一緒に過ごしてきた。

しかしルースとトミーが恋仲になったことから、
トミーに想いを寄せていたキャシーは二人のもとを離れ、
3人の絆は壊れてしまう。

やがて、彼らに逃れようのない過酷な運命が近づく。

ルースの"提供"が始まる頃、3人は思わぬ再会を果たすが……。
『わたしを離さないで』公式サイトより)



・・・ここから感想。
ややネタバレ有りです。

"臓器提供のためにつくられたクローン人間"
という重いテーマにも関わらず、
想像以上にサラッと観ることができました。

それは、
主となる登場人物キャシー、ルース、トミーそれぞれの
主観や感情を深追いすることなく、
客観的・間接的な描かれ方で
ストーリーが展開していくからなのだと思います。

印象に残ったのは、
キャシーとトミーがやっと結ばれるシーンと、
「ルースの"オリジナル"を発見した」というエピソード、
そして、10年ぶりに再会した3人が、海辺に行くシーン。
船が打ち上げられた砂浜がすごく綺麗で、
泣きそうになりました。

あと!!
ルースが提供を終えて"終了"する場面は
本当にゾッとします。

手術台に乗ったまま
心停止する瞬間のキーラ・ナイトレイの顔が
目に焼き付いて離れない〜(泣)


こうして映画を観たあとに
TVドラマ版『わたしを離さないで』を思い返してみると、
ドラマの方は登場人物の心理描写に焦点が当てられていて、
劇的な雰囲気になっているのだなぁと
感じました。

映画もいいですが、ドラマもいいですね。
陽光学園の生徒が着ているセーターが
皆クタクタなところとか、
校長先生の異様なところとか、
映画にはない演出で。 

(個人的には、
自作自演で自尊心を保とうとする
幼少時代の美和の描き方が好き)


・・・というわけで、
映画もドラマも、別物的に楽しめると思います!
映画の方は舞台となっているイギリスの映像がとても美しいので、
そういう意味でもおすすめです。

原作も読んでみたいな〜。


しっかし、臓器提供とクローン、この2つがつながると
ひどく恐ろしいですね・・・ 
非現実的なことだとは言い切れませんし。

色々とよからぬ想像が膨らんでしまいました。

寝る前に観るのは、避けた方がいいかもしれません