現在上映中の映画『ルーム』を観てきました!


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(出典:http://gaga.ne.jp/room/)

『ルーム』(2015年 アイルランド・カナダ合作)
監督: レニー・アブラハムソン
出演: ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン他


 【ストーリー】
アイルランド出身の作家エマ・ドナヒューの
ベストセラー小説「部屋」を映画化。

監禁された女性と、そこで生まれ育った息子が、
長らく断絶されていた外界へと脱出し、
社会へ適応していく過程で生じる葛藤や苦悩を描いたドラマ。

7年前から施錠された部屋に監禁されているジョイと、
彼女がそこで出産し、外の世界を知らずに育った
5歳の息子ジャック。

部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため、
自らの奪われた人生を取り戻すため、
ジョイは全てをかけて脱出するが……。(『映画.com』より)


ここから感想。
ネタバレありです。
というか、今回はネタバレばっかりです!
 

『ルーム』は、
ほぼ無名のブリー・ラーソンが
アカデミー賞主演女優賞を受賞した
ということで話題になりましたが、
映画の紹介サイトで初めてあらすじを読んだ時から
「これは観たいなー」と思っていた作品でした!

・・・純粋に、とっても良かったです!!


作品の構成は
「男に監禁された母子(ジョイとジャック)が、
部屋から脱出するまで」と、
「脱出した後」に分かれています。

二人が監禁されている小さな部屋は、
天窓のみで、音も届かない納屋。
扉は電子錠でロックされており、
逃げることが出来ません。

息子ジャックが5歳の誕生日を迎えて間もなく、
ジョイは決死の覚悟で脱出を企てます。

脱出計画の内容はなんと、
ジャックに病気で死んだフリをさせ、
監禁者に運び出させること。

2人はついに、作戦を決行。
そして、見事脱出に成功します!!


ああ、忘れもしません。
死体としてトラックで運び出された
ジャックが、
初めて部屋以外の世界を目にした
あの瞬間・・・

初めて見る空。
風が肌に触れる感覚。
街の雑音。

まるで、ジャックの五感すべてが
自分に乗り移ったような感覚になって、
涙が止まりませんでした。


さて、この映画が面白いのは、
脱出に成功してハッピーエンド・・・
ではなく、
脱出に成功した後のストーリーまで
描かれているところです。

ジョイとジャックは、
病院で手当てを受けた後、
自分がかつて住んでいた家で
母と義父と一緒に暮らすことになりますが、
メディアや世間に晒され、
精神的に追い詰められていきます。

そんな情緒不安定なジョイに
追い打ちを掛けたのが
テレビインタビューでのある質問。

ジョイはショックからオーバードーズをしてしまい、
深夜、病院に運び込まれます。
彼女が倒れているところを見付けたのは息子のジャック。
またもやジョイはジャックに助けられたのです。


無事退院した後、
ジョイはジャックの希望で
自分たちが監禁されていた納屋を
二人で見に行きます。

もう、自分たちが暮らしていた頃の
「部屋」ではないことを
感じ取るジャック。

二人は部屋を後にし、
なにがあっても共に生きていくことを
再び決心するのです。

・・・と、これが大まかな結末です。


映画の途中で中弛みすることもなく、
終わりまで、あっいう間でした。
脱出後の二人の道のりを、
もっともっと観ていたかったです。

脱出計画を遂行するシーンは、
自分の心臓の音が聞こえるくらい
ハラハラドキドキしましたよー!!。・°°・(>_<)・°°・。

そして、ジャック役の
ジェイコブ・トレンブレイ君が
本当に美し過ぎて
演技も繊細で素晴しかった!!! 


息子さんがいるお母さんが観たら
号泣間違いなし!だと思います。

母子の絆って、凄いですね。


「監禁する」ということについても考えていました。
「監禁して自分だけのものにしたい」ということは
人間を文字通り「もの」扱いするということなのだなと。


・・・今日はここら辺で☆