本年度アカデミー賞ダブル女優賞有力候補と言われている
映画『キャロル』を観てきました!!

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(出典:http://carol-movie.com/intro/

『キャロル』(2015年アメリカ)

監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ

・・・ここから感想。 
今回はネタバレありです!

ストーリーの大筋は、 
夫婦仲が上手くいっておらず、
離婚を控えた裕福で美しい女性キャロルと、 
自分自身を模索している若い女性テレーズが恋に落ちる・・・ 
というわかりやすいお話です。 

こういうお話って、大概 "結ばれない結末" が多いので、
「キャロル」もそうなんだとばかり思っていたのですが、
ちょっとびっくり!!
まさかのハッピーエンド(を予感させる結末) でした!!

あまりに予想してなかったため、劇場で
「えっっ?!?!」と、叫びそうになってしまいましたよ〜!

よかった〜よかった〜!!
やっぱりハッピーエンドが好き!

(でもこの二人、実際一緒に暮らしたら、
次は別の問題が浮上するんだろうな・・・(´Д` ) )


映画は、
リッツで会っていたキャロルとテレーズに、
テレーズの友人が声を掛けるシーンから始まります。 

で、そこから回想に入り、
ラストで最初のシーンに繋がっていく構成です。


全体を通して、
劇的なエピソードや急展開がある訳ではなく、 
抑揚控えめに、
されど退屈しない良い温度感で進んでいく物語です。

でもでも、すごく面白いし、
良い映画!!!!

その理由は、なんといっても、
ケイト・ブランシェットが美しいこと!!
"キャロル"はめちゃくちゃハマり役ですね!!
容姿、声、表情、仕草・・・
どれをとってもため息級の美しさ。
かっこいい!!
これは女性でも惚れてしまいますよ〜!

この映画は、ファッションについても
話題になっているようですが、
キャロルのゴージャスなコーディネートが
とっても素敵です!


テレーズ役、ルーニー・マーラの演技も素晴しかった!

初々しさと、若さ故の繊細さ、
まだアイデンティティが確立しない
不安定な女性を見事に演じきっています。
(現在30歳だと知って、びっくりしました!!)


旅先で2人が愛し合うシーンもすごく素敵で、
ドキドキ!!

情熱的で、刹那的で、儚くて・・・
そして、ミステリアスで。

これぞ、ザ・恋愛って感じがしました。

(しかし、その様子を
キャロルの夫が依頼した興信所?の人に盗聴されているっていうね!
最悪ですわ(♯`∧´)!!)


現代の先進国では、
同性愛が当たり前に受け入れられつつありますが、
『キャロル』の原作になった
パトリシア・スミスの小説が大ヒットした50年代のアメリカでは、
まだ女性同士の恋愛が法律で禁止されていた・・・という
時代背景を踏まえて観ると、
この映画への面白さに深みが増すかもしれません。


・・・『キャロル』は、
「自分を偽る事なく、正直に生きる」ということの尊さを
教えてくれる映画です。
 
現在、全国の劇場にて上映中!
おすすめです  

『キャロル 』公式サイト